ハルマと晩ご飯を食べに行く。「今日の気分は寿司」ということだったので、回転寿司へ。私の一皿目はカニクリームコロッケだった。ありえない…と嘆くハルマ。だって旬の厳選素材フェアで美味しそうだったんだもの。
今日のデートの真の目的は寿司ではなく、お互いの実家脱出の件について核心に迫ること。今お互い考えていることは「実家を出てアパートを借りる」という点で一致している。が、それが「ひとり暮らし」なのか「一緒に暮らす」なのかは、なんとなくモヤッとさせたまま、これまでどちらからも詳しい話をしようとはしなかった。私は一緒に住みたいとは思っているけれど、自分だけの時間が減るのが惜しいとか、自分で自由に使えるお金が減るのが惜しいとか、仕事と家事を両立できるのかとか、かなりわがままお嬢な理由と不安で、思い切って言い出せない。
今日もいきなり核心を突くことができず、同僚の先生が引っ越しを検討していて、もし今の部屋を出ることになったら次そこに入れば?という話をされたんだけど家賃がちょっと予算オーバーなので無理なんだよねーという感じで話題をふった。いつもどおり「ふーんそうなんだ」とハルマが言ったので、ああ今回もまたモヤッとさせたまま肝心の話はしないんだなーと、軽くがっかりする。あんまり期待はしていなかったのでいいんだけど。
しばらくしてハルマが「じゃあ一緒に住もうか」と言ったので、聞き違いかと思い暫し黙っていたら「おれも自分ひとりの給料で部屋借りるのは厳しいと思っていたけど、二人でだったらお互い負担も減るからいいんじゃないかな」と。それはずっと望んでいた答えだったのに、いきなりだったのでびっくりしてしまい、あんまり嬉しそうじゃない声と表情で「うん。いいよ」と返事をした。
ただし、お互い3月は忙しいので物件探しは4月以降。引っ越しは5月頃にしようと決める。あくまでも予定であり、いい物件がなければ延び延びになる可能性も無きにしも非ず。
それでも、今が楽しければそれでヨシな性分の私たちが、2人一緒の将来のことを話せたことは大進歩。