体調はよくなったものの、昨日の映画の後味が悪くて完全にスッキリしないので、「脳の上書き保存」のため今日も映画を見ることにした。

仕事が終わってちょうど見られる時間帯のものは「おくりびと」と「ベンジャミン・バトン」。「おくりびと」は今ほど話題になる前(モントリオールもまだのころだったかも)にもう見てしまったので、必然的に「ベンジャミン…」を見ることにした。本当はもうひとつの候補「レボリューショナリー・ロード」も見たかったのだけど、ネットのユーザーレビューを見たら「ラストが衝撃的」「ある意味ホラー映画」「延々と夫婦喧嘩」「カップルは見ないほうが…」などというまたしても体調の悪くなりそうな批評が多かったので、もう少し考えてから。

ハルマを誘ったが、残業だということで、夕食を一緒に食べる約束だけして1人で映画館へ。途中までは「フォレスト・ガンプ」を思わせ、後半は「陰陽師」(夢枕獏)などで描かれた「八百比丘尼(人魚の肉を食べて不老不死になった女性)」の話を思い出した。もっとも八百比丘尼は死なないが、ベンジャミンはちょっと特殊な形で死ぬ。ただ、自分は若い身のまま(これも特殊な理由でなのだが、くわしく書くとネタばれになるので詳細は控える)、どんどん人が老いて死んでゆくのを目の当たりにする、というあたりの悲しさにちょっとシンクロするものを感じた。3時間近い上演時間だったが、わりと退屈しないで見ることができたと思う。

鑑賞後、ハルマと合流してパスタ屋さんへ。ダイエット中なので、できるだけカロリーの少なそうな「海老とキノコとほうれん草の和風パスタ」と「三陸産わかめサラダ」をオーダー。半分ほどハルマに食べてもらう。スプリングフェアとかで、食後のデザートが1人1品無料でサービスされた。いつもならとってもうれしいことなのに、今日は「余計なことを・・・」と眉間にしわを寄せつつ半分食べる。