いざとなると、いろいろなことがそう簡単にはいかない。
アパートはいろいろ探したものの、やっぱり私の同僚の先生が引っ越したあとの部屋に決まりそう。間取り、広さ、家賃などなど、もうこれ以上の物件は今の段階では無いようだ。
今日はハルマと金銭面での話し合いをする。お互いのお給料の中から、家賃・光熱費・食費・通信費などそれぞれいくらぐらい負担しなければならないかを予想し、なんとか細々とやっていけそうだと判断する。
問題は敷金礼金や家財道具などにかかる初期費用。恥ずかしながらいい年をしてお互い貯金は無いので、親に頼らなければいけない。ただし、結婚披露宴や新婚旅行などお金のかかることは一切しないつもりなので、それを条件に・・・というのもおかしいけれど、兎にも角にも親に頭をさげてお願いすることにする。
それから入籍について。ハルマは「今すぐ」という気持ちはないらしい。しばらく同居してから時期をみて、と考えているようだが、私の母はいまいちそれが納得いかないようだ。紙に記入してハンコを押して出すだけなんだし、けじめとして同居と同時に籍をいれるべきだと。正直、私もそう思う。でもハルマの家庭環境のことを考えると何か思うところがあるのだろうし、男性と女性では「籍」の重さが違うのかもしれないので、今日明日結論を出さずにきちんと向き合って決めたいと思う。
ちなみに私は入籍についてあまり深い思い入れはない。母と同じく「紙切れ1枚のこと」という感覚だ。籍を入れたからといって苗字が変わる以外の大きな変化が正直わからない。ハルマと暮らし始めても、お互い日中は仕事に行くから、顔を合わせるのは夜だけだろう。土日はハルマはきっと昼頃まで寝ているだろうから、活動するのは午後からになることも、これまでと同じだ。同じ屋根の下に住んでも、私たちは2部屋をそれぞれ自分の部屋として使うことにしたので、寝るときも自室で寝ることになると思う(べつにセックスレスではない。やることをやったらそのまま一緒に寝ることもあるだろう)。
というように淡々と書いているが、新しい生活に期待もしているわけで、なんだかんだいっても楽しみなのだ。お金のことは母が出してくれることになりそうだし、4月の半ばころに、ハルマが母に挨拶にくることも決まった。あとは入籍についてのみんなの考え方がいい形でまとまることを祈るばかり。