離任式。勤務校は職員数が約50名なので、異動や退職する職員も15名と多い。なので、離任式でひとりひとりお別れの挨拶をしていると1人1分でも15分かかってしまう。というわけで「挨拶はひとり1分以内で」と言われ、しっとりしんみりという感じではなく、わりと事務的にさくさく進行した。私も離任者のひとりとして「2年間お世話になりました。楽しかったです。さようなら。」みたいな簡単な挨拶をして終わった。
生徒から花束とたくさんお別れのお手紙をもらう。一通一通をきちんと読む。最後のサービスだとは思うが、私の授業が楽しかったこと、私が何気なく言った言葉によっていい作品が作れたこと、前より美術が好きになったこと、などなど嬉しい言葉がたくさん綴られていてじーんとする。
夕方からの職員全体の送別会までに時間があったので、いただいた花束や記念品、お手紙などを置きにいったん自宅へ。1分以内のスピーチとはいえ、全校生徒&全職員の前で壇上で話をしたのは久しぶりだったので結構緊張して疲れてしまい、約束の時刻まで少し眠る。
夕方、母の車で送別会会場へ。どういうわけだか猛吹雪。会場の大広間へ行ってみたら予想外にお座敷&お膳だった。ストッキングの足の裏は大丈夫だったろうか(穴、伝染、猫の毛)と心配になり、トイレに行って確認してから会場入り。最初のほうは厳粛に進行したものの、乾杯後は入り乱れてのお酌のし合いになり、あっという間に1次会は終了。2次会はカラオケのある場所だったが、誰も歌わず。作ってもらった焼酎ロックがやたらと濃くて、お酒の強い私にしては珍しくなめるようにチビチビと飲み進める。
3次会はそれぞれお好きに、ということだったので、Y子先生とカクテルのおいしいお店へ移動。Y子先生も異動するのだが、今の職員の中に好きな先生がいて、その先生―K先生とお別れするのがつらい様子。K先生は妻子がいるので、Y子先生は思いを心に秘めたまま職場を去ることになった。Y子先生は42歳独身だが、初めてお会いしたとき私と同じ年くらいだと思ったくらいに若く見える。「まだまだイケますよ、がんばって彼氏探しましょう!」と励ます。結局Y子先生の行き場のない思いの聞き役になったり、Y子先生のお見合い話で爆笑したり(けっこうヘンな人が多かったらしい)、新しい職場での出会いに期待したりして2人で盛り上がり、帰宅は2時だった。ハルマは風邪でダウン中なので、自宅まで約15分の距離を歩いて帰る。道にはうっすらと積雪。