新居を探すとき、私もハルマもどうしても譲れなかったのは「2LDK以上の間取り」ということ。なぜなら私たちは「夫婦別室主義」だからだ。
もともとお互い「いつも一緒にいたい」というタイプではなく、相手が好きなことや趣味に没頭する時間を尊重してきた。結婚してもそのスタンスは変えないでいたいということ、それに関連してハルマがスカパーでサッカーを見る時間が深夜とか早朝なので私の睡眠を邪魔したくないということ、私は隣に誰か寝ているとそれが身内や恋人であっても気になって熟睡できない体質なこと、などの理由から、それぞれ自分の部屋を持つことにしたのだ。「家庭内別居」などという言い方もあるが、その言葉のような冷めきった関係でもないしセックスレスなわけでもない。一緒にいる時間も大事にしたいからこその別室制度だと考えている。
だからこそ共通の空間はゆったりと心地よく過ごせるようなスペースにしたいと、リビング&ダイニングの広さや家具の配置のしやすさ、動線などがスムーズに想像できる間取りにこだわった。
こんな夫婦はおかしいのかなと思い、ネットで調べてみたら意外と多かったので少しほっとする。人は人、自分は自分とは思うものの、同じような考えを持つ人がちょっとでも多いほうが安心できる。人間だもの(by会田みつを)。