入籍してから「あー私たちは結婚したんだな」と確実に実感する決定打がなかった。もちろん市役所や病院で、新しい名字で呼ばれたとき「あ、私のことだ」と慌てることは何度もあるが、それは単に「名字が変わった」ということの再確認みたいなもの。なんかこう、もっと体の奥からわき上がるような実感というか「これが結婚かー!」と叫びたくなるような(おおげさ?)というか、そういうのってないのかなとずっと思っていた。
今朝、休日出勤のはずなのになかなか起きる気配のないハルマを起こすため、ハルマのベッドに乱暴に潜り込んだとき、壮絶な寝癖のついたヘアスタイルと軽い加齢臭(笑)をまとったハルマがそこにいた。いつも身だしなみに気を配り、いいにおいのするデート時(お泊まりのときですらわりとキチンとした寝起き姿だった)のハルマじゃない、完全オフのハルマ。そういう私も寝癖モサモサな髪に、しわのついたユニクロのルームワンピ。
「あー、ほんとに結婚したんだな」と、おなかのそこの方からじわじわと感じた。