どうってことのない日常を淡々と綴りたいのだが、更新をストップしていた間におこったいくつかのことを書いておかないと、そのつど説明しなければならない面倒なことになりそうなので、もうしばらく長ったらしい説明的な内容におつきあいいただきたい。

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今年の3月の健康診断で、血糖値・コレステロールγGTPなどの肝機能数値にちょっとやそっとじゃない高い数値がでてしまった。特に「HbA1c」という数値が7.2%。ちなみに基準値4.3〜5.8%で、6.5%以上だともうりっぱな糖尿病の仲間入り。30代で、病名に「尿」なんて恥ずかしい文字のある病気になるなんて、検査結果を聞いた瞬間はもう本当にショックで呆然としてしまった。
「これはもう薬を飲んで治療しないといけません。あとは運動と食餌制限をして痩せると、ほとんどの数値は改善されると思いますよ」とお医者さんに言われ、一も二もなく了承して血糖値を下げる薬を処方してもらった。同時にその日からさっそく私の減量大作戦がスタートした。
たしかに結婚してからの私の生活は、検査数値に異常値が出ても全くおかしくないものだった。学校給食は中学生にあわせた献立なので1食のカロリーは700弱〜800キロカロリー。ハヤシライスが出たときは999キロカロリーだった。それを何とも思わず完食したりしていた。仕事が終わって学校を出るのがだいたい19時前後。それからスーパーで買い物をするが、カロリーの低い献立をじっくり考える余裕も無く安いというだけで脂身の多いバラ肉などの食材を買う。買い物する余裕もない忙しい時期はお惣菜かHotmotto。夫ハルマの帰宅時間も結構遅く、そんなこんなで晩ご飯の時間は21時近くなることも。ご飯の量もおかずの量もハルマとほぼ同量。晩酌にも付き合い、食後のデザートもよく食べた。
運動らしい運動もほとんどせず、週何度かの夜の夫婦のいとなみ(笑)と職員室と美術室の数往復と階段の上り下りくらい。そんなわけで、順調に体重は増え、入らないスカートやスーツも増えてきた。結局結婚してから5キロ増量。今書いていて、5キロで済んだのが不思議なくらいの不摂生っぷりだ。
また、高血圧と高血糖に関しては、祖父母の代からの遺伝でもある。おととし亡くなった祖父は糖尿病により失明してしまったし、叔父はインスリン注射をうっている。亡くなった父も、実家の母も、血圧・血糖値を下げる薬を飲んでいた。しかし、遺伝だからしょうがない、なんて言っていられない。意地でも正常値に戻してやる!と固く決意し、体重を減らすための努力をした。
まずは、晩酌と食後のデザートを一切やめた。しかしもともと自宅でお酒を飲むよりも飲み会でみんなでわいわい飲む方が好きだし、お菓子もチョコレートよりは煎餅派という甘いものに目がない人ではないので、これについては全く苦痛ではなかった。
次に、給食を完食するのをやめ、すべてのおかずを半量かそれ以下しか食べないことにした。ご飯も半量。パンは食べなかった(パンの日の献立って、背割りパンにスパゲティナポリタンなどという炭水化物祭りな時が多かったので)。これはゆっくり食べるという作戦で乗り切った。物理的に食べる時間をなくす。後片付けの時間になれば一斉に片付けざるをえないので「もうちょっと食べたい」という隙がなかったのだ。
それから、すべての食事において、炭水化物の摂取を劇的に減らした。朝ご飯はフランスパン一切れにヨーグルトとコーヒー。給食は前述の通り。晩ご飯は、おかずはわりと普通の量を食べたがご飯は3口ほど。
間食もあまり我慢はしなかったけれど、甘いものは控えるようにした。飲み会では「治療中なので飲みません食べません」だと場をしらけさせたり気を遣わせたりするので、普通に飲み食いしたけれど、話に夢中になっていると意外に摂取量は少なくなる。また、ハルマと外食するときは半量をハルマに食べてもらった(そのせいでハルマは結婚してから明らかに太った。私の次は彼の減量作戦だ)。
そんなこんなで4ヶ月。体重8キロ減。検査数値もすべて正常値に戻った。特に「HbA1c」は5.7%と劇的に下がり、今後の定期検査の結果によっては薬もやめることができるようだ。
もちろん数値の改善は薬のおかげもあると思うし、その薬は糖の吸収をブロックするものなので、痩せたのもその薬の作用によるものかもしれない。だから薬を飲まなくてよくなっても現状維持できるようにがんばり続けなければ。
さて、今日は午後から月1回の定期検査の日だ。最近は給食半量作戦ができなくなり、ランチは朝のお弁当の残り物で済ませている。昨日はハルマの食べていたフレープを一口もらってしまった。そういえば7月は飲み会が2回あったし・・・数値が上がっていないことを祈りつつ、いってきます。