友達が、貸していたお金を返してくれるというので(といってもちょっと前のランチ代1500円ほど)、カフェで待ち合わせ。ちょっと早めに行き、読書をしながら待つ。
友達が来て早速お金を返してもらい、最近どう?という話から始まって、お盆はどうするかという話題になった。私の場合は、ハルマの実家はいろいろな事情によりお墓参りというものをしないので、私の実家のお墓参りだけ。それぞれの家に親戚が集まるというようなこともないので、イベントとしてはそれだけだ。友達は、ダンナさんの実家に一族大集合するらしい。
そういうのって大変だよねぇ、なんて話をしているうちに、友達が「まあウチはいずれ離婚することにしているから」などと、さも何でも無いことのようにさらっと言った。
うーん、やっぱりそうなのー?と私も特にびっくりすることもなく普通のトーンで答える。
この友達の「いずれ離婚する」という話は、結婚当初から聞いていた。恋愛結婚なのだけれど、どちらの家も古い考え方の両親親戚がそろっており「長男が(長女が)家を継ぐべき、墓を守っていくべき!」とお互い譲らない。最初は冗談っぽく「両親が亡くなるとかいよいよどうにもならなくなったら離婚して戻ってきて家を継ぐよ」とか「子供を2人産んで、ひとりずつ両家で跡継ぎにさせるよ」とか言っていたのだけど、いつ会ってもその話は少なからず話題になるので、もしかして真面目に考えているのかもと私も思い始めていた。
ここ数年は、休みの日以外は別々に生活しているようだ(職場がそれぞれの実家に近いので、それぞれ実家暮らし)。子供2人は彼女が実家で両親に協力してもらって育てている。
私が結婚する時は、お互いの家のちょっと複雑な事情もあって、家同士の何やらかにやらっていうのが全くなく、何にもないっていうのもちょっとどうかなとも思ったのだけれど、私の友達のように「いずれは家のために別れる」とそこまで家に縛られているっていうのもすごいな、と思う。なんだか子供を産んだのもお互いの家のため、みたいな雰囲気が底にあったりするのもちょっとこわい。
もっとも私のように「もうしばらくはハルマと2人の生活を楽しみたいから子供は40歳までには欲しいかなー」なんて、先のこと(高齢出産とか、子育てする体力とか、子供が成人するまでのお金のこととか)をあまり考えずにのほほんとしているのも全くダメダメだ。もうちょっとしっかりしろ、自分。