連日の尋常でない暑さのために具合が悪いのか、エアコン効き過ぎの部屋に長時間いたために具合が悪いのか、はたまた相乗効果(?)のためなのか、とにかく頭痛とだるさと眠気でぐったり。いわゆるこれが「夏バテ」なのだろうか。熱中症かもしれない、室内にいても症状が出ることもあるらしいし、と水分はとにかくたくさん摂取するようにしたが、夕方になっても具合は相変わらずで、ソファに横になってしばらく眠る。
夜は、出不精のハルマにしては珍しく「花火大会に行こう」と誘われていたのだけど、もしこのまま体調が良くならなければ出かけるのをやめようと思っていた。でもハルマが「無理強いはしないよ」と言いつつも何だか今日はとてもその花火大会に行きたいという素振りだった。横になったらちょっとスッキリしたので、念のため頭痛薬を飲み、出かける準備をして、車で会場へ向かった。
地元の商工会が出店する屋台がいくつかあるくらいの田舎のちょっとした花火大会を想像していたけれど、遠くに見える会場の河川敷はかなりの数の屋台が延々と続いていてびっくりした。駐車場もどこも満車状態で、会場からかなり離れた所に車を停め、20分ほど会場まで歩く。
人混みが苦手なのでまた具合が悪くなったらいやだなと思ったけれど以外と大丈夫で、屋台で買った焼きそばやチヂミや焼き鳥をモリモリ食べつつ花火を見た。中学生や高校生のグループやカップルをたくさん見かけても、今日は素直にかわいらしく思える。いつもなら生徒指導の一環で見回りをしながら「悪い子はいねがー」となまはげのような気持ちでお祭りに参加するのだけれど、今日は完全プライベートだし、勤務していた学校の学区外なので教え子に会う確率も低く「カップルで花火大会に来るために勇気を出して誘ったり告白したりとかいろいろ頑張ったんだろうなー」などと想像して楽しんでいた。
帰り道、ハルマが遠回りしながら「この辺なつかしいなー」「ここ中学校時代の通学路だった」「ここが昔住んでた家」「ここがじいちゃんの入ってる墓」と案内してくれた。そうか、この地域ってハルマが10代の頃に住んでいたところだったとようやく気付く。いろいろあって昔のことはあまり話さないハルマにしては、とても珍しいことだ。花火大会に行きたがったのも「何となく」とは言っていたけれど、何か思うことがあってだったのかもしれない。でもそこはいろいろ突っ込まずに、素直に花火大会キレイで楽しかった♪と思えば、それでいいのだ。